AGA治療と育毛剤の違いは?おすすめの育毛剤をご紹介

薄毛・抜け毛対策について調べていると、AGA治療という言葉が出てきます。
AGA治療とは、男性型脱毛症、つまり、頭頂部や生え際からだんだんと毛が薄くなってハゲが広がっていく症状を改善し、若々しい髪を取り戻す治療のことです。AGA治療が日々進歩している今、さまざまなアプローチでAGAに対抗できるようになってきました。

医学の発達によって、AGAの発症メカニズムも解明され、その原因に合わせた治療が開発されています。しかしその一方で、薄毛・抜け毛対策の製品として、発毛剤や育毛剤など、さまざまなタイプのものが販売されており、それらの違いが分かりにくくなっていることも事実です。

今回は、AGA治療とはどのような治療なのか?そして、AGA治療で用いる発毛剤と育毛剤は何が違うのか?についてまとめてみました。
自分に合った育毛剤の選び方や、おすすめの育毛剤もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

AGA(男性型脱毛症)とは

AGA(Andro Genetic Alopecia)とは、男性ホルモンの働きによって、加齢とともに進行する脱毛症のことです。別名、男性型脱毛症とも呼ばれ、特に壮年期に発症するものを壮年性脱毛症と呼びます。頭のてっぺんや、生え際の毛が薄くなり、いわゆるハゲの症状があらわれます。“男性型脱毛症”と名前がついていますが、女性が発症することもあります。
AGAは遺伝性で、AGAになりやすい遺伝子を持った人が、男性ホルモンに曝されることで発症します。

AGAの発症メカニズムをみてみましょう。
そもそも、健康な頭髪は、新しい毛の元をつくる「休止期」、毛を生やして太くする「成長期」、古くなった毛が抜ける「退行期」を繰り返す、いわゆる「ヘアサイクル」を経て日々生まれ変わっています。ところが、AGAになると、このヘアサイクルが大きく乱れ、「成長期」にしっかりと毛が育たないまま、抜けてしまうようになります。
この、ヘアサイクルを乱す元凶が、男性ホルモンです。
男性の血液の中には、たくさんの男性ホルモン(テストステロン)が存在しており、それらは頭皮上に存在している酵素「5α還元酵素」と結びつき、さらに強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」に変わります。このジヒドロテストステロンは、毛乳頭に直接働きかけ、新しい毛を作る活動をブロックしてしまいます。(参照:男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

こうなると、新しい毛が生えにくくなり、たとえ生えたとしても弱々しい細い毛しか生えないため、毛の量、ボリューム共に減少します。
現在では、AGAの治療に関する研究が進み、専用の医薬品による治療が可能になりました。

育毛剤とは

育毛剤とは、毛が生える土台である、頭皮の環境を整えることを目的にした製品です。頭皮の血行や栄養を改善する成分、頭皮を清潔に保つための成分などを含んでいて、髪と頭皮にまつわるさまざまな悩みに対して、幅広く使用できます。

薬事法上の分類としては、「医薬部外品」にあてはまり、おだやかな薬理作用のある有効成分の働きによって、髪と頭皮のトラブルを防止する効果が期待できます。

AGA治療薬(発毛剤)と育毛剤の違い

最近では、頭皮に塗るタイプのAGA治療薬、いわゆる“リアップ”などの発毛剤が手軽に使用できるようになっています。発毛剤と育毛剤は、名称が似ているので混同してしまいがちですが、これらは全く別のものです。

発毛剤と育毛剤の違いを、効果や副作用などの観点から見ていきましょう。

効果の違い

AGA治療薬(発毛剤)と育毛剤の違いを理解するうえで、まず知っておかなければならないのは、「医薬品」と「医薬部外品」という薬機法上の分類についてです。
AGA治療に用いる発毛剤は「医薬品」、一方、育毛剤は「医薬部外品」にあてはまります
どちらも、髪や頭皮の悩みに対処するという意味では、共通していますが、その作用や用途に違いがあります。

まず、「医薬品」である発毛剤は、厳しい臨床試験によって、AGAの治療効果が認められているものです。有効成分の確かな効果が確認済みなので、主にAGAの症状がある人を対象に、その治療を目的として使用するものです。

一方、「医薬部外品」である育毛剤は、健康な頭皮環境を維持し、あくまでも薄毛・抜け毛の予防を目的として使用するものです。つまり、まだ本格的な薄毛・抜け毛が起きていない人が、早めの対策として使用するのに適しています。残念ながら、すでに起こってしまっている薄毛や抜け毛を治癒する効果は認められていません。

副作用の違い

「医薬品」である発毛剤と、「医薬部外品」である育毛剤は、副作用が出るリスクにも違いがあります。そもそも医薬品には、効果・副作用のリスクが共に高いもが分類されており、逆に医薬部外品は、効果・副作用のリスクが共にマイルドなものが分類されています。

発毛剤で有名なリアップの場合は、発毛有効成分ミノキシジルの副作用として、皮膚症状や頭痛、めまいなどがあらわれる可能性が報告されているため、使用に際しては注意が必要です。
一方、育毛剤の場合は、発毛剤よりもマイルドなので、ほぼ副作用はないと考えられます。ただし、化粧品であっても稀にかぶれることがあるのと同じように、医薬部外品も体質によっては副作用があらわれることもあるので、心配な時は医師または薬剤師に相談しましょう。

頭皮に塗るタイプのAGA治療薬と育毛剤は併用できない

リアップなどの頭皮に塗るタイプのAGA治療薬を使用している場合は、育毛剤との併用はできません
AGA治療薬と育毛剤とを併用して頭皮に塗ると、AGA治療薬の吸収や働きを妨げる可能性があるためです。また、頭皮に過度な負担がかかって、副作用が出やすくなります。

ただし、塗るタイプのAGA治療薬ではなく、錠剤を飲むタイプのAGA治療なら、育毛剤の併用ができることもあるので、医師または薬剤師に相談してください。

AGA治療とは

AGA治療とは、主に次の2つの戦略によって、AGAによる抜け毛、薄毛を改善する治療です。

  • ミノキシジルの血管拡張作用によって頭皮の血行を改善し、毛を生やす
  • 男性ホルモンの働きを抑えることによって、毛を抜けにくくする

基本的には、AGA専門医の指導の下、頭皮に直接塗るタイプの外用薬、もしくは、錠剤を飲むタイプの内服薬、あるいはそれらの併用によって治療を行います。
ただし、外用薬は市販もされているので、医師による診断と処方がなくても、自分で行うこともできます。

AGAの治療薬

現在、AGA治療に用いる薬は、フィナステリド、デュタステリドという2種類の内服薬と、ミノキシジルという外用薬の3種類です。
それぞれの薬の特徴を詳しく見ていきましょう。

フィナステリド

フィナステリド(先発品名:プロペシア)は、男性ホルモンであるテストステロンから、AGAを進行させる原因であるジヒドロテストステロンに変える働きのある「5α還元酵素」をブロックする作用をもつ薬剤です。実はこの「5α還元酵素」には、Ⅰ型とⅡ型の2つのタイプがあるのですが、フィナステリドはこのうちⅡ型の5α還元酵素の働きを抑えます。これによって、脱毛や薄毛に歯止めをかけることから、AGA治療の中では「守りの治療薬」といわれています。

デュタステリド

デュタステリド(先発品名:ザガーロ)も、フィナステリドと同じく、「5α還元酵素」の働きを抑え、AGAの進行を食い止める「守りの治療薬」です。デュタステリドは、I型、Ⅱ型の両方の5α還元酵素を抑えることができるので、比較的作用が強く、効果も高い薬剤です。ただし、性欲減退などの副作用が出やすいというデメリットがあります。

ミノキシジル

ミノキシジルは、頭皮の血行を良くし、毛根を活性化させて毛を生やす効果があることから、「攻めの治療薬」として知られているAGA治療薬です。発毛効果は内服薬よりも高いといわれていますが、塗った個所がかぶれるといった副作用が出やすいというデメリットがあります。最近では、さまざまな薬品メーカーからミノキシジル配合の市販薬が発売されています。

育毛剤を使ったヘアケア

「まだ症状は出ていないけれど、早めにAGA対策をしたい」
「毛が抜けにくい頭皮を作りたい」
という人には、育毛剤を使ったヘアケアで頭皮環境を整え、早めの対策をとることをおすすめします。

育毛剤の選び方

現在、育毛剤の売り場には、さまざまなメーカーの育毛剤が並んでいます。その中から、自分に合った育毛剤を選ぶ上で大切な2つのチェックポイントがあります。それは、育毛剤の配合成分が自分に合っているかどうかということと、自分のライフスタイルの中で、長く使っていける製品かどうかです。
育毛剤を選ぶ際に、チェックすべき点を見ていきましょう。

配合成分

配合成分はいわば育毛剤のスペックです。
育毛剤には、頭皮の血行を良くする成分に重きを置いたものや、フケ、余分な皮脂に対応する有効成分を配合したもの、あるいは頭皮にしっとり感を与えるものなど、製品ごとにさまざまな特徴があります。実際に製品を手に取って、自分の頭皮のタイプや悩みに合った製品を選ぶと良いでしょう。敏感肌の人は、肌トラブルを避けるためにも、低刺激性のものを使用したものを選ぶと良いでしょう。

使い続けられる製品かどうか

育毛剤によって変化を実感するには、まず長く使い続けることが大切です。育毛剤を選ぶ際には、毎日の生活のなかで使い続けることをイメージして、無理せずに続けられる製品を選びましょう。容器の使いやすさや、コストパフォーマンスなど、自分がストレスなく続けられるかどうかチェックするのも大切なポイントです。

おすすめ育毛剤をご紹介

ここで、薄毛予防におすすめの育毛剤をいくつかご紹介します。ご自身の育毛剤選びの参考にしてみてください。

スカルプD薬用育毛トニック

育毛剤研究で有名なアンファーが開発した薬用育毛トニックです。
頭皮の血行改善に有効な3つの成分に、頭皮を健やかに保つうるおい成分「豆乳発酵液」を独自配合。液だれしにくい特殊ノズルから出る波動ジェットが、ダイレクトに有効成分を届けます。無香料。

メーカー アンファー
内容量 180mL
定価 3,300円(税込)

チャップアップ

発毛促進や、フケ、かゆみの防止が期待できる有効成分5種に加え、55種類の植物エキス、15種類のアミノ酸を配合した育毛剤。水溶性成分をすみずみまで浸透させる高速浸透技術を採用しているので、効率よく頭皮にアプローチします。無香料。

メーカー ソーシャルテック
内容量 120mL
定価 8,840円(税込)

ポリピュアEX

センブリエキスをはじめとする4つの有効成分と、独自成分であるバイオパップスを配合した育毛剤。ジェットスプレーノズルが、ナノサイズの成分を頭皮に届けます。8年連続モンドセレクション金賞受賞。無香料。

メーカー シーエスシー
内容量 120mL
定価 7,800円(税込)

ビタブリッドCヘアートニックEX

頭皮を整えるビタミンCの働きに注目した育毛剤。ビタミンCとミネラルをバイオ融合技術によってハイブリット化。壊れやすいビタミンCを安定化させ、角質層まで導入します。男女共通で使用できるのも魅力的です。無香料。

メーカー ビタブリッドジャパン
内容量 110mL
定価 8,700円(税抜)

イクオスEXプラス

独自成分アルガス‐3を軸に、健やかな頭皮環境に役立つ有効成分を5つ配合。その他、頭皮環境を整える成分16種類と、アミノ酸19種類を含む全124種の成分をプラスしています。無香料。

メーカー キーリー
内容量 120mL
定価 9,480円(税抜)

フィンジア

フィンジアだけのユニークな有効成分を高濃度配合した贅沢なヘアートニック。カプサイシンを配合することで、柔らかく、弾力のある頭皮をキープし、有効成分をしっかり届けます。無香料。

メーカー ユーピーエス
内容量 50mL
定価 14,720円(税込)

女性用の育毛剤はある?

最近では、女性用に開発された育毛剤も発売されています。AGAは、加齢やホルモンバランスの乱れによって、女性にも起きることがあります。
「最近、髪のボリュームがなくなってきた」、「抜け毛が増えてきたように感じる…」
人には言いづらい女性の髪の悩みに対しては、女性用の育毛剤でしっかりセルフケアしましょう。

スカルプDボーテ メディカルエストロジー スカルプセラム

日本人の髪の悩みに長年寄り添ってきたアンファーが開発した女性用の育毛剤です。強く抜けにくい髪を育てる女性ホルモン成分「エチニルエストラジオール」や、健やかな頭皮環境を作る2種の有効成分を主成分とし、さらにうるおい成分豆乳発酵液「ソイセラム」を配合。豊かな黒髪へと導きます。さらっとしたテクスチャーなので、スタイリングの邪魔をしません。フレッシュローズの香り。

メーカー アンファー
内容量 80mL
定価 7,945円 (税込)

まとめ

今回は、薄毛・抜け毛に対するAGA治療と育毛剤による対策についてまとめました。
AGA治療に用いる発毛剤と抜け毛を防ぐ育毛剤は「毛にまつわる悩みを解決する」という意味では、共通のものです。

ただし発毛剤は、すでに発症したAGAを医薬品の力で治療するものであるのに対し、育毛剤は、症状を改善するものではなく、あくまでも予防的に使用するものであることがわかりました。
発毛剤と育毛剤。それぞれの特性を理解し、必要に応じてそれらを上手に使い分けるようにしましょう。
未だ明らかなハゲがあるわけではないけれど、気になり始めているという人は、まず育毛剤を活用して、薄毛・抜け毛対策を初めてみましょう。