リアップに含まれる発毛成分を徹底チェック!

発毛を期待できる医薬品のリアップには、その効果を発揮するために用途に応じてさまざまな成分が配合されています。
発毛の効果を支えているのは主成分であるミノキシジルですが、その他にも、髪をしなやかに保ち、抜け毛の進行を抑える成分も豊富に含まれています。
それぞれの成分が効果を発揮することで、リアップの効能・効果を認められているのです。
ミノキシジルを含まないその他の育毛剤との違いを知るため、それぞれの成分についての情報を整理してみてみましょう。

リアップの主な成分について

リアップのラインナップは製品ごとに配合されている成分が異なります。
医薬品として販売されているリアップには共通して発毛成分であるミノキシジルが配合されています。

しかし、医薬部外品として販売されているフレッシュリアップなどには、ミノキシジルは配合されていませんが、抜け毛の進行を抑える成分や頭皮・毛髪の潤いを保つための成分が配合されています。
これらのリアップシリーズに配合されている成分について、主なものをご紹介します。

ミノキシジル

ミノキシジルは、もともとは1960年代に高血圧治療薬として開発されました。
高血圧治療中の患者の全身に多毛が認められたため、その発毛効果に焦点を当てた研究を実施した結果、発毛に対する有効性が確認されました。
そして、血圧の変動や血管への負担はなるべく低く抑え、発毛効果をより顕著に発揮できるようにした結果、外用剤として今日に至っています。

高血圧治療としては諸外国で内服薬も販売されていますが、発毛の用途としては外用剤のみの販売です。

内服薬では発毛効果が全身に及んでしまうため、頭部への発毛を考えている方は、必要な部分に塗る用法が安全で効果的です。
また、日本国内では、医薬品としてミノキシジルを配合できる最高濃度は5%までと定められています。
当然のことですが、ミノキシジルの濃度が高い方がより効果的だという研究結果が出ています。

発毛効果を発揮する理由は、正確には判明していません。
高血圧治療薬としての効果は、動脈の血管を広げることで血流の圧力を下げ、血圧を下げるというものです。
心臓など内臓に対する影響はあまりない一方で、皮膚などの毛細血管をよく広げることで知られています。

発毛効果も、この血流を改善する効果が要因ではないかと考えられています。
また、毛根に対して直接的に刺激を与えて活性化し、その成長を促進する効果もあるといわれています。
毛包を刺激して発毛を促し、頭皮への血流が十分に確保されることで成長途中での脱毛を予防するため、ヘアサイクルが正常化して太く丈夫な毛髪が育つと考えられます。

人の毛髪の成長は、2年から7年を周期にしていまが、壮年期脱毛症では、この成長周期を全うしないままに脱毛してしまうため、毛髪が細く弱くなってしまうのです。
そのため、ミノキシジルの発毛効果を実感できるのは、早くても毛髪がしっかり成長できる期間、おおよそ4か月から6か月程度の期間を必要とします。

ミノキシジル成分は医薬品であるため、副作用のリスクも存在します。
皮膚に塗布することで、アレルギーのような状態となり、湿疹やかゆみが出ることが稀にあります。
また、高血圧治療薬として開発されたものであるため、予期せずに血圧の低下を起こしてしまったり、それにより交感神経が刺激され、脈拍が早くなってしまったという報告があります。
このことから、血圧に関する治療を行っている人や心臓の治療を行っている人は、使用前に医師の判断を仰ぐか、薬剤師に相談をした方がよいでしょう。

ピリドキシン塩酸塩

ピリドキシン塩酸塩は、いわゆるビタミンB6です。
ビタミンB6には、皮膚や粘膜を正常に保つ効果があり、これが不足してしまうと口角炎や湿疹など、皮膚トラブルの原因となってしまいます。
特に頭皮において注意したいのが、「脂漏性湿疹」です。
脂漏性湿疹は頭皮から過剰に皮脂が分泌されることで発生し、その皮脂による細菌の繁殖や炎症によってかゆみやフケが出てくる病気です。
放置していると、毛髪が成長するのにも悪い影響が出てしまいます。
これを予防するには、皮脂の過剰分泌を抑制するのが効果的。
ビタミンB6が不足することで脂漏性湿疹が起きるといわれているため、あらかじめ補充しておくことで、脂漏性湿疹を予防できるでしょう。

トコフェロール酢酸エステル

トコフェロール酢酸エステルは、いわゆるビタミンEです。
ビタミンEは加齢を抑えるビタミンともいわれ、抗酸化物質として活用されています。
服することで体内の活性酸素を抑制し、血管を健やかに保ちます。
血管を拡張する効果があり、コレステロールを正常に戻す働きがあるため、全身の血流を改善する働きが期待できます。
これは皮膚に直接塗ることでも同様の効果が期待でき、塗った部分の血流が改善する効果があります。
頭皮では、抗酸化作用によってすでに分泌された皮脂の酸化を防止することで、頭皮へのダメージを抑えます。
また、血流を健やかに保つことで、頭皮への栄養供給を円滑にする効果も期待できます。
ただし、使用により塗布した部位が赤くなってしまうという報告が少数ながらあります。

l-メントール

l-メントールは、痛みや炎症を抑制する効果を持つ成分です。
軽度の痛みや炎症は、かゆみの原因になります。l-メントールは痛みと炎症を抑える効果が確認されているため、かゆみを緩和する効果が期待できます。
また、清涼感が皮膚刺激の効果を発揮し、血流を改善しながら使用感をさわやかにします。
ただし、体質によっては刺激感を強く感じてしまい、使用した部分が赤くなるという副作用が少数ながら報告されています。

各リアップ製品の配合成分について

リアップシリーズの製品ラインナップは、それぞれに特徴を持っています。
発毛成分であるミノキシジルの配合濃度の違いや、その働きをサポートする成分の配合内容など、それぞれの特徴についてもくわしくみてみましょう。

フレッシュリアップ

フレッシュリアップは、医薬品ではありません。
医薬部外品として販売されている薬用育毛トニックです。
医薬品ではないため、発毛成分となるミノキシジルは配合されていません。
主な成分はトコフェノール酢酸エステル、パントテニールエチルエステル、センブリ抽出エキスとなります。
フレッシュリアップは医薬品であるリアップとは併用しないように注意書きがされています。
併用してしまうとリアップの吸収に影響を与えてしまう可能性があり、予期せぬ不具合の発生や本来の効果が弱くなることがあるためです。
配合されている成分は、下記をご確認ください。

トコフェロール酢酸エステルはビタミンEで、皮脂の酸化を抑えるとともに血流を健やかに保ちます。
パントテニールエチルエステルはパントテン酸を吸収しやすく加工したビタミンの一種で、体内の代謝やホルモン合成に作用する成分です。
ホルモンバランスを維持することによって、皮膚の健康を維持する働きを持っています。

センブリ抽出エキスは、古くから日本の生薬として親しまれているセンブリから抽出したものです。
生薬として飲むことで胃腸の働きを改善するといわれているものですが、皮膚に塗った場合には、塗った部分の血流を健やかに保ちます。
また、毛根を直接刺激することも報告されています。
ミノキシジルほどの効果は期待できませんが、毛髪を健やかに保つことができるでしょう。

リアップX5プラス

リアップX5プラスは、リアップシリーズの中でも特にミノキシジルの濃度が高められている医薬品です。
日本ではミノキシジルの配合濃度は最大で5%までと定められており、リアップX5プラスには、その最高濃度であるミノキシジル5%が配合されています。
通常のリアップ(ミノキシジル1%配合)と比較した試験では、リアップX5プラスが明らかに強い発毛効果を発揮しており、約6か月の使用継続により、リアップでは1㎠あたり15.4本の増加だったのに対し、リアップX5プラスでは1㎠あたり21.8本の増加が確認されています。
また、リアップには含まれていないピリドキシン塩酸塩、トコフェノール酢酸エステル、l-メントールも配合され、頭皮・毛髪の健康を守りながら発毛のサポートを行う製剤となっています。

リアップ

リアップは、1999年に発売された日本で初めてミノキシジルを配合した医薬品です。
発毛成分ミノキシジルが1%配合されているだけのシンプルな構成となっています。
壮年期脱毛症では、毛髪が十分に成長する前に抜け落ちてしまうことや、新しい毛髪に育つ毛包の働きが弱くなることが原因で、毛髪が細くなっています。
リアップを塗布することで、ミノキシジルによって毛包が刺激されて発毛が促され、毛髪の成長もサポートされることで、太く強い髪を増やす効果が期待できます。
なお、毛髪の成長を促し壮年期脱毛症を改善するため、効果を実感するまでには4か月から6か月程の継続使用が必要になります。

リアッププラス

リアッププラスは、発毛成分ミノキシジルが1%配合されており、そのほかに発毛をサポートするための成分が配合されています。
主な配合成分はミノキシジル、トコフェロール酢酸エステル、パントテニールエチルエステル、l-メントールです。
ミノキシジルの発毛効果に加え、発毛サポート成分によって頭皮の皮脂の酸化を予防し、血流を改善して毛髪の成長を促し、炎症を抑えてかゆみを改善する効果が期待できます。

リアップと同じ成分の発毛剤とは?

リアップと同じ発毛成分ミノキシジルを配合している商品の数は、実は多くはありません。
その理由は、ミノキシジルの扱いの難しさにあります。
ミノキシジルはアルコール成分に溶けにくい構造をしているため、皮膚から吸収できるようにするための工夫が必要になるのです。
リアップの作り方を真似できればよいのですが、製品の作り方も特許として認可されているため、簡単にはいきません。
ここでは、この問題を独自に解決して販売されている商品をご紹介します。

リアップの特許切れにより参入した発毛剤について

リアップは日本で初めて発毛成分ミノキシジルを配合した発毛剤として、大正製薬が製造販売した商品です。
新たな医薬品ではその主成分と製造工程、それぞれに特許が発生します。
販売直後は特許によって大正製薬が専売していましたが、現在はミノキシジルの取り扱いに対する特許切れによって、他社もミノキシジルを配合した商品の販売が可能になっています。

ミノキシジル配合の発毛剤

スカルプD メディカルミノキ5

スカルプDメディカルミノキ5は、アンファーより販売されているミノキシジル配合の発毛剤です。スカルプDシリーズはシャンプーを用いて手軽に頭皮・毛髪のケアを行うことができる商品として販売されていますが、同シリーズで初の医薬品として販売されました。

リアップX5プラスと同様の国内最高濃度である5%のミノキシジルを配合しています。ただし、リアップX5プラスとは異なり、配合されているのはミノキシジルのみで、そのほかの成分は含んでいません。

インターネットを用いて4か月分をまとめて購入することで、4か月使用後に医師による無料診断を受けることができるサポート体制を用意しており、このサービスは、スカルプDメディカルミノキ5を使用する上で特徴的なものとなっています。

リグロEX5

リグロEX5は、ロート製薬より販売されているミノキシジル配合の発毛剤です。
シリーズ化されたものではなく、新たなブランドとして販売されました。
配合されているミノキシジルは、リアップX5プラスと同様の国内最高濃度である5%となっています。
ただし、リアップX5プラスとは異なり、配合されているのはミノキシジルのみで、そのほかの成分は含んでいません。

【まとめ】リアップは有効成分ミノキシジルを配合した男性用発毛剤だからこそ、壮年性脱毛症に効果的

リアップに配合されているミノキシジルは、発見から40年余りの歳月を持ち、多くの検証で効果が証明された実績のある有効成分です。
ほかの育毛成分のように医薬部外品ではなく、発毛効果を持つ医薬品として認可されていることからも、その効果をうかがい知ることができます。
ただし、ミノキシジルによって改善した壮年性脱毛症は、ミノキシジルの使用を止めることによって徐々に元の状態に戻ってしまいます。
毛髪のケアを継続し、ミノキシジルの効果を最大限に発揮していきましょう。