発毛剤にはどんな種類があるの? 良く効く発毛剤を紹介!

ドラッグストアなどに行くと、さまざまな発毛剤や育毛剤が棚に並んでいます。
多くの成分が配合されており、値段の幅も大きく、どれを選んだら良いのか、どれが自分に最も適しているのか悩みますね。
日本で認められている壮年性脱毛症に対する発毛剤の成分は、ミノキシジルだけです。
外用薬で使用しますが、特許の存続期間の終了に伴い、各メーカーからミノキシジル含有の外用薬が発売されています。
それぞれ、どのような違いがあるのでしょうか。
発毛剤と育毛剤の違い、またミノキシジルの発毛効果について紹介します。

発毛剤と育毛剤の違いは?

発毛剤と育毛剤の違いをご存知ですか?わかりやすい明確な分類としては、発毛剤は「医薬品」、育毛剤は「医薬部外品」です。
医薬品はすでに発症した疾患の治療を目的とし、医薬部外品は予防を目的として使用します。
では、具体的にはどのように違いがあるのでしょうか。

薄毛治療には【発毛剤】

医薬品である発毛剤は、薄毛や抜け毛を治療して発毛を促す目的で使用するものです。
使用の対象は、壮年性脱毛症の方で、すでに薄毛や抜け毛の症状がある方が使用します。

抜け毛予防には【育毛剤】

医薬部外品である育毛剤は、薄毛や抜け毛を予防する目的で使用するものです。
壮年性脱毛症以外の方が対象で、若い方や中年以降の方でも、将来的に抜け毛や薄毛にならないように、現状の毛髪の健康を維持するために使用します。

厚生労働省が唯一認める発毛剤の主成分「ミノキシジル」とは?

現在、日本で認められている発毛剤の成分は、ミノキシジルだけです。
アメリカのファルマシア・アップジョン社が開発し、1985年に医療用医薬品として発売されました。
日本国内でも大正製薬が臨床試験を行い、1998年医療用医薬品として承認され、医療用の発売を経ずに、直接大衆薬として、1992年に発売を開始しました。
どのような効果と使用における注意点があるのか、解説していきます。

発毛するメカニズム

ミノキシジルによる発毛のメカニズムには、毛髪のヘアサイクルが深くかかわっています。

ヘアサイクルと壮年性脱毛症

本来、髪の毛は発毛後2~6年の成長期で健康な毛髪となり、休止期と退行期を経て脱毛します。
そして同じ毛穴から、また発毛と成長、脱毛を繰り返すヘアサイクルで、健康な毛髪の量を保っています。
壮年性脱毛症は元々遺伝的な素因がある方に、ストレスなどが原因で、ヘアサイクルに変化が起こり発症します。
ヘアサイクルの成長期が短くなり、毛髪の元を作る毛包が成長せず、十分に毛髪が成長しないまま、毛髪の成長が止まる退行期~休止期に移行し、脱毛が増えます。
さらに小さくなった毛包は成長期に移らず発毛が促されないため、脱毛が進行するという状況になります。

ミノキシジルの発毛作用

ミノキシジルの発毛作用は解明されていない部分もありますが、直接毛包に作用して、細胞の増殖やタンパク質の合成を促すことで、毛包を大きく成長させる作用や、血管拡張作用により毛包周囲の毛細血管を拡張して血行を改善する作用などから、ヘアサイクルの成長期を伸ばし、健康な毛髪の成長を促すと考えられています。

第1類医薬品のため、薬剤師の問診が必要

ミノキシジルは、医療用医薬品としての使用を経ずに、直接大衆薬として発売されたダイレクトOTCと言われるものです。
ダイレクトOTCは、確かな有効性が認められている反面、副作用が生じるリスクも大きい医薬品で、第1類医薬品に分類されています。
そのため、購入前には必ず薬剤師から、壮年性脱毛症であるか、また高血圧や心臓病など循環器の病気が無いかなど、有効性と安全性について説明を聞く必要があります。
面倒なようですが、安全に使用するためには必ず問診を受けるようにしましょう。

注意すべき副作用とは

ミノキシジル配合の外用薬で多い副作用は、塗布した場所のかゆみ、湿疹、頭皮のはがれ、毛穴の炎症、頭皮の皮膚炎などがあります。
また、顔面が毛深くなることもあるようです。
一度使用して、症状が激しく出た方は、ミノキシジルまたは他の配合成分によるアレルギーをお持ちの場合があるので特に注意が必要です。

また重大な副作用としては、むくみ、体重の増加、血圧の異常など循環器に影響をおよぼすことがあります。
ミノキシジルは元々高血圧の治療薬として開発された薬で、その使用中に多毛の副作用があることから、海外では発毛剤としても臨床試験が行われた事があります。
ミノキシジルを外用で使用する場合にも、少なからず循環器に影響をおよぼす可能性があるため、高血圧や低血圧の治療を受けている方、心臓や甲状腺に病気がある方などは、副作用のリスクが高いため使用しないかあるいは、十分に副作用の初期症状に気を付けるようにしましょう。

リアップの特許が切れ、後発メーカーが参入中

大正製薬のリアップ発売から、特許の存続期間20年が経過し、後発医薬品のメーカーが、2017年末以降、続々とその市場に参入してきました。
ミノキシジルを主成分に、各社添加剤などの違いによる使用感や、容器の使いやすさなどで差別化を図っています。
価格も先発のリアップと同等の物から、割安感のある製品もあるので、よく見比べて購入すると良いでしょう。

ミノキシジルの濃度で選ぶ発毛剤

ミノキシジルが配合された発毛剤には、ミノキシジルの濃度が1%の物と5%の物があります。
どのように使い分ければよいのでしょうか。

ミノキシジル5%配合と1%配合では、効果に差が出る

国内の臨床試験において、300人の男性が濃度の違うミノキシジル外用液を24週間使用し、1㎝2の脱毛部分に健康な毛髪が発毛した本数を比較したところ、1%では21.2本、5%では26.4本と、5%ミノキシジル液の方が、確かな効果があったことが報告されています。

薄毛改善に注力したいなら【ミノキシジルは5%配合】

壮年性脱毛症は進行性のため、脱毛を遅らせ発毛を促すためには、有効性の高い5%濃度のミノキシジルを配合された製品を選ぶことをおすすめします。
各メーカーから、5%配合製品が発売されています。

国内初の5%配合「リアップX5プラスローション(大正製薬)」

「リアップX5プラスローション」は、大正製薬のリアップシリーズです。
頭皮の皮脂をコントロールするピリドキシン塩酸塩とトコフェロール酢酸エステル、炎症やかゆみを抑え塗った時にすっきりするl-メントールが配合され、ミノキシジルが発毛効果を発揮します。

発毛力を補う「酒石酸」配合「リグロEX5(ロート製薬)」

ロート製薬から発売されている「リグロEX5」には、酒石酸が配合されています。
酒石酸はワインやレモンなどに含まれる酸味成分で、直接毛包細胞を刺激する作用や、毛包周囲に血管を新たに作る作用で、発毛や毛髪の成長を促すことが、ロート製薬独自の研究でわかりました。
ミノキシジルと合わせて毛髪の成長を促す効果を発揮します。

保湿性と撥水性に優れた「スカルプDメディカルミノキ5(アンファー)」

「スカルプDメディカルミノキ5」は、男性用シャンプーで有名なアンファーから発売されています。
スカルプDメディカルミノキ5は、配合されているグリセリンによって、使用感はしっとりして保湿性と撥水性に優れており、ミノキシジルが発毛効果を発揮します。
長期使用を目的として、専門医によるサポートサービスや、三井住友海上とのコラボで生まれた日本初の補償サービスがあることが特長です。

頭皮トラブルが心配な方や女性は【ミノキシジル1%配合】

ミノキシジルの外用薬で一番気になる副作用は、塗布した場所のかゆみ湿疹などの頭皮トラブルです。
発毛剤を試してみようという方や皮膚の敏感な方向けの製品や女性専用製品があります。

勢いよく噴射できる「リアップジェット(大正製薬)」

「リアップジェット」は、発毛効果のあるミノキシジルは1%ですが、毛細胞に栄養を補給するパントテニールエチルエーテル、かゆみや炎症を抑えるトコフェロール酢酸エステル、清涼感を与えるl-メントールが配合されています。
最大の特徴は、エアゾールで薬液を勢いよく頭皮に噴射するため、爽快な使用感とマッサージ効果が期待できます。

女性専用の発毛剤「リアップジェンヌ(大正製薬)」

「リアップリジェンヌ」は、ミノキシジル1%にリアップジェットと同じ、パントテニールエチルエーテル、トコフェロール酢酸エステル、l-メントールを配合した女性の壮年性脱毛症用発毛剤です。
6ヵ月の使用で、女性の壮年性脱毛症に効果が認められています。

海外から発毛剤を輸入することも可能

日本では、発毛剤として認められているのはミノキシジルの外用薬だけですが、海外から個人輸入することも可能です。
しかし、さまざまなリスクがあるので、注意が必要です。

海外の代表的な発毛剤とは?

海外の代表的な発毛剤というと、ミノキシジルの内服薬がありますが、あくまでも降圧薬として使用が認められているだけで、発毛剤として使用が認められている国はありません。

個人輸入のリスク

個人輸入で医薬品を購入して服用する場合、特にミノキシジルの様に、日本は元より世界でも発毛を目的としての使用は禁じられている場合には、副作用により何らかの状態に陥ったとしても、すべてご本人の責任となります。
個人輸入で服用しているため、気になる症状があったとしても、医療機関への受診が遅くなるなど、非常に大きいリスクを伴います。

偽造品が届くことがある

個人輸入は、ほとんどがウェブサイトを通じての購入になります。
言語やお金の問題、偽造品が届くなど、安全性を確かめることは非常に難しいと考えられます。

副作用が起きる可能性が高い

ミノキシジルの発毛効果は、多毛の副作用を利用したものです。
降圧薬としては非常に効果が高く、医師の指導の下で服用しなければならない薬です。
血管を拡張させる効果により、血圧低下、むくみ、体重増加、心血管系への影響などが大きく、発毛剤として服用した場合にも同様の副作用が起きる可能性が高いことがわかっています。

自分に合った発毛剤を、用法用量を正しく守って使いましょう

まず、ご自分の薄毛の原因が壮年性脱毛症かどうかを確認してみましょう。特に、家族に壮年性脱毛症の方がいる方は、早期に治療を開始した方が良いでしょう。
現在、保険適用はありませんが、フィステナリド、デュタステリドといった内服の治療薬も使用することができます。
薄毛が気になる場合には、皮膚科など専門医に相談し、自分に合った薄毛治療をされることをおすすめします。