【絶対危険】AGA治療薬 (ミノキシジル・プロペシア・ザガーロ) 個人輸入の危険性…オオサカ堂で買うのは危険?

近年、AGA治療は手軽なものになってきています。テレビのCMでもAGA治療に関するものが日夜放映されていますし、街角の看板や電車広告でもよく見かけます。しかし、ただ一つ注意しなければならないのが、これらAGA治療で使われる薬の個人輸入やネットでの購入。長く続けるものだからこそ、安く済ませたい・ランニングコストを抑えたい、といった気持ちもありますが、なぜ避けなければいけないのか、その危険性について紹介します。

AGA治療薬の種類

現在、AGA治療薬は下記のようなものが知られています。

一般名 商品名 発売元 ドラッグストアで買える 処方箋をもらって医者で買える 効果・効能
ミノキシジル(外用) リアップ 大正製薬 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
リアップのジェネリック ジェネリック各社 壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。
ロゲイン 米ジョンソン&ジョンソン社 × × 発毛(国内未発売)
ミノキシジル(内服) ロニテン 米ファイザー社 × × 高血圧症(国内未発売)
ロニテンのジェネリック(ミノキシジルタブレット) ジェネリック各社 × × 高血圧症(国内未発売)
フィナステリド プロペシア MSD株式会社 × 男性における男性型脱毛症の進行遅延
プロペシアのジェネリック ジェネリック各社 × 男性における男性型脱毛症の進行遅延
デュタステリド ザガーロ グラクソ・スミスクライン株式会社 × 男性における男性型脱毛症
ザガーロのジェネリック ジェネリック各社 × 男性における男性型脱毛症

上記の表の、「ドラッグストアで買える」に「×」がついているものは、お医者さんに掛かって処方箋をもらうか、個人輸入をするかでしか購入することができません。日本国内では「リアップ」およびそのジェネリックのみが、ドラッグストアで買えるということになり、それ以外の薬は個人輸入で購入することになります。

また、「処方箋をもらって医者で買える」に「×」がついているものは「未承認薬」とも呼ばれ、日本国内では医薬品としての安全性や危険性が確認できていないことから、医師でも処方箋を出すことができない薬です。中には、日本以外の海外では認められている場合や、日本でも認められているが使い方(適応症)が限られているという場合もあります。こうした薬も、個人輸入で購入することになります。

個人輸入とは?

個人輸入について、税関のウェブサイトでは「外国の製品を個人で使用することを目的として、海外の通信販売会社、小売店、メーカーなどから、個人が直接購入すること」と定義されています。
何らかの理由で日本国内では販売されていないものを個人の責任で購入すること全般を指したり、日本と海外では価格差がある(海外のほうが安い)ものをお得に買えることを目的に通販などで購入するケースを指したりすることが多いようです。

とくに薬は、日本では発売されていなかったり、欲しくても医師の処方箋が必要で、時間がなくて病院に行けなかったりする人が、利便性やお得さ、希少性を求めてネット通販で購入するケースが目立ちます。
日本では「オオサカ堂」という通販サイトが有名です。日本には売っていない数多くの薬を手軽に購入することができるので、利用者も増えています。

個人輸入のメリット

薬を買う場合を例に、個人輸入のメリットをまとめました。

安くお得に購入できる

個人輸入の場合、同じ薬でもドラッグストアで買うより安いことがほとんどです。また、医院での処方せん料や初診料、検査費用などを考えると、個人輸入サイトで購入したほうが安く済む場合もあります。

手軽である

Amazonや楽天と同じような感覚で利用できる気軽さ・手軽さも人気の理由です。通常のルートだと医師のところに行って処方箋をもらって、薬局に行って薬剤師さんから薬をもらって…という煩雑さを考えると、忙しい方にとっては個人輸入サイトは便利で手軽な存在です。

日本にない薬も購入できる

海外から輸入するという扱いになるため、日本では未認可の薬を購入することもできます。薬の場合、海外では認められていて一般的だが、日本では未認可のため流通していない、というものも多いので、個人輸入での購入が唯一の手段、という薬も多くあります。

個人輸入のデメリット

そんな便利な個人輸入ですが、デメリットもあります。

購入は全て自己責任

とても手軽な個人輸入サイトですが、扱いはあくまでも自分の意志で海外から輸入した商品。万が一購入した薬に不具合が生じたり、副作用が強く出て健康被害が出ても、保障はないことが多いです。

返品・交換手続きが煩雑

これも自己責任に通じることですが、個人輸入サイトは購入するときは手軽でも、商品に不備があった場合の返品や交換の手間が非常に煩雑なケースが多いです。ときには英語でのメールや電話に対応しなくてはいけないことも…。個人輸入サイトは、そうした手続きに自信がある人が、自己責任の範囲内で使うことを想定しているので、こうしたサポートは多くの場合手薄です。

AGA治療薬の個人輸入が危険な7つの理由とは…?

自己責任の代償を払う代わりに、手軽でお安くさまざまな商品が手に入る個人輸入サイトですが、AGA治療薬の場合は話が大きく違います。AGA治療薬を個人輸入で購入するには、得られるメリットと比較してデメリットのほうが非常に大きいです。以下、どうしてAGA治療薬の個人輸入が危険なのかを、7つの理由をもとにご説明します。

①日本国内での有効性・安全性の確認がされていないから

個人輸入サイトで販売されいている多くのAGA治療薬は、日本国内では有効性・安全性の確認がされていません。事実、オオサカ堂などではプロペシアジェネリックであるフィナステリドの錠剤が多く販売されていますが、アメリカの公的機関であるFDAは、プロペシアの使用に関して「妊娠中の女性が使用すると、もしお腹の中の子どもが男の子だった場合、生まれてくる子どもの生殖器に異常を起こす可能性がある」と警告を出しています。
プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について
参考:プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)に関する注意喚起について

個人輸入で購入した商品は、添付文書が英語だったりして、こうした注意事項を見落としてしまいがちです。医師から処方されれば説明を受けますが、個人輸入の場合はそれがありません。

②副作用や不具合については日本の病院での適切な対処が難しい場合が多いから

日本で認可されている医薬品の場合は、副作用や他の薬との飲み合わせが医師や薬剤師に適切に認識されているので、処方箋をもらう段階で、その人に合わせた用法・容量で処方されます。また、もし薬により副作用が強く出ても、薬を減らしたり、別の薬に変更するなど、対処法を医師や薬剤師が知っているので、すぐに解決できます。

しかし、日本で認可されていない場合、こうした対処法を医師や薬剤師が知らないこともあるため、身体に異変が起こって病院に行っても、適切な対処をしてもらえない可能性があります。

③「医薬品副作用被害救済制度」の対象にもならず、高額な医療費がかかることもあるから

また、日本で認可された薬により副作用が生じて、入院したり死亡してしまったりした場合には「医薬品副作用被害救済制度」という制度が利用できます。
この制度により、入院した場合には掛かった費用を保障してたり、身体に障害が残ってしまった場合には障害年金が付与されたり、死亡してしまった場合には遺族年金や遺族一時金が支払われたりします。

しかし、この制度、あくまで日本国内で認可されている医薬品が対象で、認可されていない個人輸入で入手した薬は対象外となっています。
参考:Q4 救済の対象とならない場合とは、どのような場合ですか。
そのため、薬の副作用により重大な障害が残ってしまったり、長く入院する必要がある場合、高額な医療費を保険なしで負担しなければならないのです。

せっかく安く輸入しても、このように後々大きな金額を支払うリスクを抱えていることを十分認識すべきです。

④海外では認可されていても、学会ではNGとされていることもあるから

海外では認可されていても、医師や薬剤師の間では評判が悪く、処方されていない薬である場合もあります。

例えば先述した「プロペシア」も、女性や妊婦には大きなリスクがあるため、家にそういった方がいる場合には処方しないことがほとんどと言われています。

アメリカでは高血圧症の治療に使われている「ロニテン(ミノキシジルタブレット)」ですが、添付文書には「黒枠警告(Boxed Warning)」と言われる表記がされています。
ロニテンの添付文書
ロニテンの添付文書。一番上に大きく「WARNINGS」と書かれているのが、黒枠警告。

黒枠警告とは、アメリカの公的機関であるFDA(アメリカ食品医薬品局)が定めるもので、処方箋薬の添付文書に記載されるものの中では最も重い警告として知られています。この警告がつけられた薬は、生命や身体を脅かす重大な副作用があるため、摂取によって得られる効果とリスクを天秤にかけ、効果が大きく上回ったときのみ使用するよう促されています。また、この警告がついた薬は製品の有用性を宣伝することはできないようになっています。

つまり、ミノキシジルタブレットは「AGAやハゲに効く魔法の薬」なんかではなく、死の恐怖と隣合わせのとても恐ろしい薬なのです。

またこの薬、ミノキシジルではあるものの、AGAの治療を適応症としている国は日本やアメリカを含めてもゼロです。そのため、「外用薬の効果を高めるために内服を併用しよう」であったり、「外用薬よりも内服のほうが効きそうだから個人輸入しよう、」というような使い方は絶対にしてはいけません。

⑤日本で認可が降りている薬でも、診察を受けずに自己判断で使うのは危険だから

仮に日本で認可が降りていても、AGA治療薬は身体に与える影響が大きいものが多いため、定期的な医師の診断が必要な場合がほとんどです。
AGA治療薬として日本ではドラッグストアでも購入可能なミノキシジルは、アメリカのアップジョン社(現ファイザー)が、もともと高血圧の患者向けに、血圧を下げる薬として開発したのが最初でした。血圧は下がりすぎてしまうと心臓が止まって死んでしまう可能性もあるので、投与量は個人の体質などを加味しながら適切に摂取されるべきでしょう。

⑥不衛生な場所・方法で製造されたものかもしれないから

海外製のジェネリックは、発展途上国などの精製プロセスが確立されていない場所で製造されている場合もあります。例えばオオサカ堂で売られているAGA治療薬には、インド製のものが多く存在しています。
日本の製薬工場の場合、厳重な衛生管理がなされ、立ち入りには何重もの消毒プロセスを経て、異物混入や細菌との接触がないよう配慮されています。しかし、海外製のジェネリックではこのような配慮がされていないことも多く、単に摂取しただけでも、添付文書に書かれた副作用とは違う症状が出ることもあります。

⑦混ぜものが入っている可能性もあるから

海外製のジェネリックでは、単に衛生的でないだけでなく、本来含まれていないものが含まれている可能性もあります。製造コストを下げるために、正規品では絶対に含まれないような成分を混ぜていたり、粗悪な精製方法によりゴミや雑菌が混ざることもしばしばあります。こうした場合も、添付文書に書かれた副作用とは違う症状が出てしまいます。

危険を冒さずにAGA治療をするには?

ここまで、安易にAGA治療薬を個人輸入することの危険性をご紹介してきました。
ただし、AGA治療のすべてが危険というわけではありません。危険を冒さずにAGA治療をすることも可能です。

危険を侵さずにAGA治療をするには

  • クリニックへ行って治療
  • 第一類医薬品を薬局やウェブサイトで購入

の2パターンがあります。

クリニックに行って治療する場合、自由診療なので保険は効きませんが、医師の診断のもと適切な薬を処方してもらえ、かつ定期的に副作用や症状改善の経過観察をしてくれるので、対面での安心さを優先する場合はこちらがおすすめです。

ただし、クリニックに行くにはそのための時間をかけなければならず、昼間仕事をされている方にはなかなかハードルが高い…と考える方も多いと思います。
そういった場合には、ミノキシジル配合の外用薬を使うのも一つの手です。第一類医薬品なので、薬剤師もしくは登録販売者がいる時間にしか購入できませんが、ネット通販であれば薬剤師とのやりとりは非対面(メールや電話など)で済みます。
このサイトでも多くの発毛剤を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。