リアップで髭は生える?髭を生やしたい人・生やしたくない人それぞれに向けて解説

男性にとって、髭は個性を表現できる重要なポイントです。
外国人のようなワイルドな髭に憧れているものの、髭が薄かったり、ほとんど生えてこなかったりなど、自分の物足りない髭に悩む人も多いのではないでしょうか? そんな時ふと思い浮かぶのが、「発毛剤で髭を生やすことができるのか?」という疑問です。
この記事の前半では、「髭を生やしたい派」のために、発毛剤リアップを使って髭を濃くできるのか否かを検証しました。

その一方、仕事柄やファッション性のために「髭を生やしたくない」という男性も増えています。髭を生やしたくない派の中には、「頭部の薄毛解消のためにリアップを使ってみたいけれど、髭が濃くなるのが心配」という人も。
「髭を生やしたくない派」のために、記事の後半では、リアップの副作用によって髭が濃くなることがあるのか否かについてまとめましたので、参考にしてみてください。

髭を生やしたい人向けに解説

髭は顔のアクセントになる重要なパーツです。薄くて本数の少ない髭を何とか濃くする方法はないものでしょうか?
巷では「ハゲに効く発毛剤のリアップで髭が濃くなった!」という噂があるようですが、本当なのでしょうか?
髭を生やしたい派のために、リアップに髭を濃くする効果があるのかどうかの真相と、髭を生やすためにリアップの他に出来る対策をご紹介します。

リアップはあくまで壮年性脱毛症に有効な医薬品

発毛剤でおなじみの「リアップ」ですが、そもそもリアップとはどのような効果をもつ製品なのかおさらいしましょう。
リアップは、発毛有効成分であるミノキシジルを配合した外用医薬品で、頭皮に塗ることで壮年性脱毛症による薄毛・抜け毛の進行を食い止め、髪を生やす効果が認められています。日本での発売以来、その発毛作用のおかげで、たくさんの薄毛の悩みを解決してきました。

こう聞くとリアップによる「毛を生やす力」は、「髭にも活用できるのでは?」とつい考えてしまいますよね。でも残念ながら、ミノキシジルはあくまでも壮年性脱毛症を解消するための薬品なので、髭には使用できないことになっています。ちなみに、壮年性脱毛症とは、加齢と遺伝子の影響によって、頭がハゲる症状のことで、リアップなどのミノキシジル製剤はこのタイプの頭部のハゲへの効果しか認められていません。また、頭皮以外に塗布した場合の安全性についても、確認されていないため、髭を生やす目的のためにミノキシジルを使用することは推奨できません。

髭を生やすための方法

髭を生やすためにミノキシジルを使うことができないとなれば、別の方法を使うしかありません。
濃い髭を手に入れるために出来る対策をご紹介します。

髭用の育毛剤

一番無難なのが、髭用の育毛剤を使って髭を育てることです。
種類は豊富ではないものの、髭に使える育毛剤は日本でも購入することができます。
髭用の育毛剤には主に2つのタイプがあり、1つは男性ホルモンの働きを補助する成分が配合された医薬品「ミクロゲン・パスタ」、もう1つは、髭を生やしたい部分の血行を良くするタイプの育毛クリーム「ブラックポムトン」などです。

ミクロゲン・パスタは、塗るタイプの医薬品で、頭皮以外であれば、体毛を生やしたいほとんどの箇所に使用することができます。2種類の男性ホルモン様成分が配合されているので、その作用によって髭を濃くする効果が期待できます。

一方ブラックポムトンは、100%天然成分でできたオイルベースの育毛クリームです。
こちらには男性ホルモンは含まれておらず、オイルを塗布することによって血行を良くし、髭を生えやすくすることが期待できます。

その他

「毛を生やす」という意味においては、頭髪であっても髭であっても共通するのは、血行を良くすることです。
洗顔のあとや、育毛剤を使うときなど、こまめに口周りのマッサージをして血行を促すと、髭の生えやすい下地を作るのに役立ちます。
また、髭を生やすには男性ホルモンが正常に働く必要があります。ホルモンの乱れを招くストレスや乱れた食生活、睡眠不足はNGです。逆に、筋トレをしたり、タンパク質を積極的に摂取したりすることが、テストステロンの働きを活性化することが分かっています。日々の生活の中で、思い当たるところがあれば改善し、髭が生えやすい身体づくりをしてみましょう。

髭が生えた人の体験談

前述したように、ミノキシジル製剤を髭に使用することは、正しい用途ではないため推奨されるものではありません。ところが、髭を生やしたいがために自己判断でミノキシジル製剤を試してみたという強者もいるようです。 個人の体験談をご紹介します。

ミノキシジル塗布を初めて3ヶ月になる頃です。
使用前と比べて、明らかに髭と呼べるような毛が増えてきたのがこの頃から実感できるようになりました。嬉しい限りです。まだまだ濃くしたいので使用を継続します。継続は力なりです

あっさりと結果を言ってしまうと全然駄目だった・・。頭頂部の育毛には効いたのだが、ハナ髭とアゴ髭をつなぐ部分はなんの変化も無かった。もちろん頬の髭の濃さにも変化はなかった。ひょっとしたら産毛くらいは生えていたのかもしれないが見た目的にはなんの変化も無いと言っていいレベルだった。

体験談をみると、リアップによる髭への効果にはかなり個人差があるようです。

髭を生やしたくない人向けに解説

髭を生やしたくない派の人の中には「頭にリアップを使うことで、髭の生え方に影響があるのでは?」と不安に感じている人もいるのではないでしょうか?
リアップなど薄毛治療の副作用によって、髭が濃くなる可能性があるのかどうかを解説します。

リアップの副作用について

壮年性脱毛症に対して効果を発揮するリアップですが、医薬品なのでさまざまな副作用のリスクがあります。厚生労働省が公表しているデータによると、リアップを使用した人3,072人のうち、271人、つまりおよそ8%に何らかの副作用が現れています。リアップによる副作用のほとんどは、頭皮のかゆみや赤みなどの塗ったところの異常でしたが、ごく稀に「多毛症」が現れることがあります。多毛症とは、体毛が濃くなる症状で、先ほどの3,072人のうち1人に出現しました。また、副作用に関する別の調査でも、5人に多毛症がみられ、そのうち1人は、髭が濃くなったと報告しています。頻度は決して高くないものの、ごく稀にリアップの副作用として髭が濃くなることがあるようです。
その他、体質によっては、塗布した箇所以外の場所に異常を感じるケースもあるようです。具体的には、「塗布していないおでこや顎が痒い」、「顎の下に湿疹が出たため、皮膚科でステロイドを処方された」「耳の下から顎髭の部分にかけて無性に痒い」などの症状が報告されていることから、頭皮から離れた場所であっても、リアップが何らかの刺激を与えているのかもしれません。

その他の発毛・育毛の副作用について

リアップ以外の製品を使用した場合でも、その副作用で髭が濃くなることは起こり得るのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

育毛剤

第一類医薬品であるリアップは、作用が強いだけに副作用のリスクも高いのですが、それに対して、いわゆる「育毛剤」は医薬部外品に属するもので、医薬品よりも人体に与える影響が弱く、予防的に使用するものです。副作用についても、医薬品よりもリスクが低いので、過度に心配する必要はないでしょう。

発毛剤

2018年に、ミノキシジルの薬剤関連特許が切れてからは、さまざまなメーカーからリアップと同等の効果のある発毛剤が発売されています。いわゆるリアップのジェネリック品であるこれらの発毛剤は、その主成分と作用がリアップと同じになるように作られていますので、副作用の出方についても、リアップと同程度だと考えられます。

AGA治療

医療機関でのAGA治療で用いられる内服薬は、プロペシアとザガーロの2種類のいずれかです。どちらの薬も、壮年性脱毛症の直接的な原因になる男性ホルモンを抑制する働きがあります。副作用の発生頻度は、プロペシアが約3.3%、ザガーロが約17%ですが、そのほとんどは勃起不全や性欲減退などの男性性機能に関わるものだと報告されています。国内では、これらの内服によって多毛症が現れたという報告は確認されていないため、髭が濃くなることはないと考えられます。

まとめ

今回は、リアップによる髭への影響について、「髭を生やしたい派」「髭を生やしたくない派」の両方の視点からまとめました。リアップは壮年性脱毛症の改善を目的として、頭皮に使用することを前提にした医薬品なので、直接髭に塗ることは推奨できません。ただし、通常に使用した場合でも、ごく稀に副作用の一部として、髭が濃くなることがあるようです。
一方その他の育毛剤や、AGA治療内服薬による髭への影響はほとんどないといえそうです。ただし副作用の出かたには個人差があるため、不安な点があれば必ず医師に相談するようにしましょう。